「戦没者等の遺族に対する特別弔慰金」の受給手続きをした
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「戦没者等の遺族に対する特別弔慰金」の支給って何?|祖母に関する覚書
ある日親戚から「戦没者等の遺族に対する特別弔慰金」に関する電話が 我が家、おばあちゃんも同居しています。 2016年現在で83歳。 おばあちゃんは9人兄弟で、長男が戦死しています。 で、先日、2番目の ...
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おばあちゃんはさっぱり理解力がないもんで、この件の手続きは孫の私が引き受けることに
まず、手始めに市役所に電話してみた。
市区町村によって違うとは思うけど、うちの市の場合は「保健福祉総務課」という窓口が担当しているみたい。
口頭で軽く説明を聞いたものの、やはり出向いて話を聞くのが一番早いとの事。
窓口で戦没者と受給権者の関係とか家系図とか書かないといけないので、できればおばあちゃんも一緒に来てください。
うちのおばあちゃん、足が悪くてほぼ歩けない。そしてとにかくよく喋るのよね…
人の話を聞かず、思ったことをどんどん口にするタイプ。
理解してなくてもわかってる風に繕う!!
明らかに、私一人で行った方が早いんだけどな…まぁ仕方ない。
一緒に行くよ。
窓口に行ってまず最初にやったのが、簡単な家系図?のようなものを書くこと。
主に、両親とその子供(おばあちゃんの兄弟)を書く。
しかし、ここで早速ひとつ問題が。
おばあちゃん、自分の兄弟の名前の漢字がわからないんだって…。
たとえば、「○○お」さんだとしたら「○○男」なのか「○○雄」なのか「○○夫」なのかわからない、という感じ。
そんなことってある!?と思ったけど、小さいうちから家を出て働いていたから家族とは縁が薄かったから…って。
で、今この場では正確にわかる必要はないけれど、申請するにあたってそれぞれの戸籍謄本が必要だから、申請するときに困る!
この申請をするためには、
- 戦没者と兄弟関係であることが証明できるもの
- 受給にあたって、優先順位の更に高い人がいないことが証明できるもの
- 本人(おばあちゃん)の戸籍抄本
が必要だから、戦没者との兄弟関係を証明するために、まずはおばあちゃんの父親の原戸籍をとることに。
父親の戸籍には子供たちの死亡日までは載っていないから、ここから先はそれぞれ取らなければならん…
これが最高にめんどくさかった…!
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とにかく、おばあちゃんより上の兄弟のそれぞれの死亡日記載のあるものが必要なの。
それがないと、おばあちゃんに受給権があることが証明できないから。
兄弟たちはみんなバラバラに住んでいたから、それぞれの市区町村に謄本の申請することになるんだけど…
そこまで取りに行くなんてとても出来ない。
なので、郵送で申請することに。
兄たちが住んでいたそれぞれの市区町村の役所のホームページから、戸籍の申請用紙をダウンロード&印刷。
申請理由は「第十回特別弔慰金の申請のため」と書いて、備考欄には「死亡日の記載があるもの」と書いた。
戸籍をとるには当然手数料がかかる。
大体は450円なんだけど、もちろん現金を同封するわけではないのね。
郵便局に行って「定額小為替証書(無記名のもの)を450円分」買うことになる。
うちの場合、兄弟5人分申請しないといけなかったから、手数料だけでも2,250円かかったよ~…(ちなみに、父親の原戸籍は750円だった)
合計3000円…地味にあいたたた。
その申請用紙に加え、
- 本人の確認書類のコピー(免許証とか)
- 切手を貼った返信用封筒
を同封して、ようやくめでたく投函!
そうすれば4日後くらいには謄本が送られてくるはず!
しかししかし、うちは投函2日後に役所から電話がかかってきました。
請求する人(兄のこと)の名前の漢字が違うのでお出しできないのですが…
やっぱりかーーーー!!
おばあちゃんが、多分「○○雄」だったと思う…っていうからそれで申請したものの、やはり違かったみたい。
「一度返送するので、正しく書き直して申請してください」
とな。
仕方ないので、父親の原戸籍が届くのを待ってから正しい漢字で申請し直すことに。
後日、全員分の謄本が揃ったので、全てを持ってもう一度市役所へGO。
その時の持ち物↓
- 前回行ったときにおばあちゃんに書いてもらっておいた委任状
- 親・兄弟の戸籍謄本
- 本人の戸籍抄本
- 本人のマイナンバーカードのコピー
- 代理人(私)の本人確認書類
- 前回もらっていた弔慰金の申請書(未記入のまま)
- 振込先となる郵便局で使う印鑑(届け出をするので)
幸い不備は何もなかったようで、だいたい30分くらいで手続き完了!
この後は審査が完了するのを待つのみ!!
でも、審査にはここから1年くらいかかるとか…。
本当に面倒な手続きだったけど、勉強になったなぁ。
思いがけずおばあちゃんの親戚の事にも詳しくなったり。
これで無事に審査通って、おばあちゃんのお小遣いの足しになるなら頑張った甲斐があるかな。